何が提供開始されたか

AWSは2026年5月22日付の「What's New」で、Amazon EC2の C7i-flex / M7i-flex / M7i インスタンスをアジアパシフィック(ハイデラバード)リージョンで利用可能にしたと公表した。これらは第4世代Intel Xeon Scalable Processors(コードネーム Sapphire Rapids)をベースとする、AWS専用のカスタムプロセッサで動作する。AWSは「他のクラウドプロバイダーが利用する同等のx86ベースIntelプロセッサと比較して最大15%高い性能」と説明している。

These custom processors, available only on AWS, offer up to 15% better performance over comparable x86-based Intel processors utilized by other cloud providers.

価格性能と用途の切り分け

C7i-flex / M7i-flex は汎用ワークロード向けで、C6i / M6i比で 最大19%の価格性能向上。サイズはlarge〜16xlargeで、Webサーバ・アプリサーバ・仮想デスクトップ・バッチ処理・マイクロサービスなど「全てのコンピュートリソースを使い切らない」用途に適合すると位置付けられている。

一方の M7i はM6i比で最大15%の価格性能向上に加え、最大 48xlarge および metal-24xl / metal-48xl の2つのベアメタルサイズを提供。ベアメタルサイズでは Data Streaming Accelerator / In-Memory Analytics Accelerator / QuickAssist Technology といったIntel組み込みアクセラレータを使え、データ処理のオフロードに利用できる。ゲームサーバ、CPUベースのML、動画ストリーミングなど継続的に高CPU使用率となる用途が想定されている。

ハイデラバードでの意味

インド国内にデータを保持する要件下で運用する企業にとって、ハイデラバードリージョンに最新世代の汎用インスタンスが追加されたことは、東京リージョンとの分散配置やインド向けサービスのレイテンシ設計の前提を変える。flex系に乗るワークロードはコード変更なしの世代移行だけで価格性能の改善余地が生まれ、M7iベアメタルはアクセラレータ前提の専用ワークロードを同地域で動かす選択肢を増やす。