ElevenLabsは2026年5月18日付のChangelogで、ElevenAgentsに3つの更新を加えた。1つ目はエージェント版メタデータの取得APIで、特定の版を指定するとversion ID、agent ID、branch ID、description、sequence number、commit timestamp、parents、アクセス情報がまとめて返る。これは事実上、エージェント定義をGitライクなブランチ・コミット履歴として扱える基盤であり、本番投入後の「いつ・誰が・どの版を動かしていたか」を追跡する監査要件に直結する。

2つ目は会話一覧および本文検索エンドポイントへのtext_onlyフィルタ追加。音声を伴う会話と、テキストのみの会話を分離して抽出できるため、ログ分析や品質評価のパイプラインで音声処理を回避してテキスト監査だけ走らせる構成が組みやすくなる。録音保持ポリシーや個人情報の取り扱いを音声と切り分けたい運用にも効く。

3つ目はProcedure周りで、load_procedureがProcedureAtVersion付きのシステムツール設定として追加され、ProcedureCompilerModeにskillsが加わり、ProcedureSettings.compiler_modeの既定値がskillsに変更された。既定値変更は明示指定していない既存実装の挙動を変える可能性があるため、本番運用中のチームは差分検証を要する。

他社音声エージェント基盤(OpenAI Realtime API、Vapiなど)と比較した数値は本Changelogには記載されていない。実装着手時の落とし穴として、compiler_mode既定変更はリリースノートを見ずに依存している実装に影響する点と、版メタデータAPIのアクセス権境界(access information)の扱いを事前に確認する点が挙げられる。