AWSは2026年4月28日、Amazon Redshift ServerlessのAI駆動スケーリングと最適化機能を、新規作成ワークグループのデフォルト設定とする変更を発表した。従来はユーザーがBase RPU(Redshift Processing Units)を手動で選択し、必要に応じてスケーリング戦略を上書きする運用だったが、今後はワークグループ作成時に自動でAI駆動スケーリングが適用される。
AI駆動スケーリングは、ワークロードの実行パターンを学習し、クエリの複雑さや並行度、データ量に応じてコンピュート容量を動的に調整する仕組みである。公式ブログ「Optimize your workloads with Amazon Redshift Serverless AI-driven scaling and optimization」では、価格性能比(price-performance)の最適化を目的とする機能として位置付けられている。
既存ワークグループは現在の設定が維持されるため、即座の挙動変更はない。ただし新規作成のみ挙動が切り替わるため、IaCツールで大量のワークグループを作成する組織では、テンプレート側でスケーリングモードやBase RPUを明示しているかの確認が必要となる。
関連して、AWSはRedshift Serverlessの最小容量を4 RPUまで引き下げるブログも公開しており、低コスト分析用途と自動スケーリングの組み合わせが新規ユーザー向けの標準体験として整備された格好だ。SnowflakeやBigQueryなど自動スケーリングを前提とする競合サービスとの初期導入摩擦を縮める狙いがうかがえる。運用面ではUsage limitsとCloudWatchでのRPU使用量監視が、コストガバナンスの基本になる。