AWSは2026年4月28日、Amazon Redshift ServerlessのAI駆動スケーリングと最適化を、すべての新規ワークグループの既定設定にしたと発表した。AI駆動スケーリングは、クエリ複雑度・データ量・スキャン予想サイズなどのワークロードパターンを機械学習で監視し、クエリがキューに入る前に計算資源を自動調整する仕組みである。従来はユーザーが明示的に有効化する位置づけだったが、今回の変更で新規作成時点から自動最適化が効く形になった。
あわせて対応Base RPU範囲が従来の32〜512 RPUから8〜512 RPUへ拡張された。これによりAI駆動スケーリングの入口コストが下がり、これまで32 RPUでは過剰だった小規模ワークロードや検証用途でも、自動最適化の対象に入る。最適化には自動マテリアライズドビューと自動テーブル設計最適化も含まれる。
ユーザーは価格性能スライダーでコスト優先・パフォーマンス優先・バランスのいずれかを選択でき、設定はAWSマネジメントコンソールまたはRedshift APIで行う。作成後のワークグループでも変更できるため、ワークロード変動に合わせた費用・性能の調整余地は維持されている。提供範囲はRedshift Serverlessが利用可能な全AWSリージョンである。
読者にとっての実務的な意味は、新規ワークグループを作るだけで自動最適化が既定で走るため、専任DBAのチューニングに依存しない運用が標準になる点と、Base RPU 8から始められることでPoCや小規模分析の採算ラインが下がる点にある。既存ワークグループへの影響は今回の発表では新規分が対象と明記されているため、既存環境は別途設定確認が要る。