Amazon FSx for OpenZFSは、OpenZFSをベースとしたAWSのフルマネージドファイルシステムサービスで、NFSでアクセスできる高性能なブロックレベル圧縮・スナップショット・クローン機能を特徴とする。デプロイメントタイプには、単一AZに1ノードを置くSingle-AZ (Non-HA)、単一AZ内にアクティブ・パッシブの2ノードを置くSingle-AZ (HA)、そして2つのAZにまたがるMulti-AZの3系統がある。
今回の発表は、このうちSingle-AZ (HA)構成を、AWSの商用リージョンとGovCloud (US) 合わせて17の追加リージョンで利用可能にしたというもの。Single-AZ (HA) は、マルチAZの同期レプリケーションに伴うレイテンシやコストを避けつつ、単一ノード構成より高い可用性が欲しいユースケースに位置づけられる。AWS公式ブログの『Getting started with self-managed Oracle on Amazon FSx for OpenZFS』でも示されるとおり、Oracleなどの自己管理型エンタープライズDBのデータ/ログ配置先として採用されるケースがあり、提供リージョンの拡大は、そうした構成を顧客拠点に近いリージョンで組めるかどうかに直結する。
日本のユーザーにとっての意味合いは、対象17リージョンの具体的内訳に依存する。東京・大阪が含まれるかは公式の『Availability by AWS Region』で確認する必要があるが、グローバルに拠点を持つ企業にとっては、海外拠点のファイルサーバ更改時に、従来Multi-AZしか選べなかった地域でHA構成をSingle-AZで組めるようになる可能性が広がった点が実装判断に効く。