Amazon FSx for OpenZFSは、OpenZFSをバックエンドとするフルマネージドの共有ファイルストレージサービスで、サブミリ秒レイテンシーと数GB/sスループット、スナップショット・データクローニング・圧縮といったZFS由来のデータ管理機能を提供する。今回の発表では、その中でもSingle-AZ (HA)構成が17の新規リージョンに拡大された。
追加対象はアフリカ(ケープタウン)、アジア太平洋(ハイデラバード・ジャカルタ・マレーシア・大阪・台北・タイ)、カナダ西部(カルガリー)、欧州(ミラノ・パリ・スペイン・チューリッヒ)、イスラエル(テルアビブ)、メキシコ中部、南米(サンパウロ)、そしてAWS GovCloud (US-East, US-West)である。日本から見ると大阪リージョンが対象に含まれたことが実務上最も重要で、東京-大阪のマルチリージョン構成で同等のファイル基盤を両側に配置できるようになる。
Single-AZ (HA)は、複数AZにまたがるストレージ冗長は持たないが単一AZ内で高可用性を確保する構成で、Multi-AZより低コストに収まる。AWSはユースケースとしてデータ分析、機械学習、半導体チップ設計といった「AZ障害まで耐える必要はないが単一インスタンス障害は許容できない」ワークロードを挙げている。GovCloud対応は米政府系・規制産業のAWS採用設計に直接効く変更で、ITAR・FedRAMP境界の中でOpenZFS共有ストレージが選べるようになった意義は大きい。
読者としてまず行うべきは、利用中リージョンでの提供状況の確認と、現行のMulti-AZ FSxや自前ZFS・NFS構成とのコスト・性能比較である。