米保険大手Travelersが、OpenAIと共同開発した保険金請求支援AI「Claim Assistant」を全米で本格導入した。このAIは顧客の請求手続きを案内し、24時間体制でサポートを提供する。災害時など請求が集中する繁忙期にも処理能力を拡張できるよう設計されている。

保険金請求は顧客にとって不慣れで複雑な手続きであり、災害発生時には請求件数が急増して人的対応のみでは追いつかないことが多かった。Travelersは対話型の支援を構築し、自動車損害請求の一次対応をAIに担わせた。本件はTravelersの投資家向けプレスリリース(2026年2月18日)が一次発表元である。

重要なのは、規制が厳しく信頼性が重視される保険業界で、大手が実験ではなく全米規模の実運用に踏み込んだ点だ。繁忙期の処理拡張という人員増では解けない課題にAIを充てる構図は、顧客対応業務を抱える他業界にも応用が利く。生成AIが試験運用から基幹業務の常時稼働へ移行する実例である。