Obsidianの本当のメリットは機能の多さではなく、「AIが読める形式で知識を自分で所有できる」点にある。公式が明言する通り、ノートは端末上の素のMarkdownファイルとして保存され、オープンなファイル形式ゆえにロックインが起きにくい。保管庫(Vault)の実態は『.mdファイルが入ったただのフォルダ』であり、だからこそ外部AIがそのまま読める。
連携の経路は2つ。AnthropicのClaude DesktopはローカルのMCP(モデルとローカルファイルをつなぐ仕組み)でフォルダを読み書きでき、各操作にユーザー許可が要る。GoogleのNotebookLMは.mdを直接アップロードでき、回答はアップロードした自分のソースに限定される(リアルタイムWeb事実は対象外)。Obsidian自身は第一者AI機能を出荷せず、連携は外部のMCP経由になる。
Googleは2026年のGoogle I/OでNotebookLMの新展開を発表し、Geminiと同期する『Notebooks in Gemini』を導入した。クラウドに預ける道と手元で所有する道が並ぶ中、同じ.mdを複数AIへ使い回せるObsidian型は依存度を下げられる。ただし価値は構造化して書き溜める運用規律を前提とする。