AWSはAmazon Bedrock AgentCoreのGatewayおよびIdentityコンポーネントにおいて、VPCエグレスのサポートを追加した。AgentCore GatewayはMCPを含むツール・外部リソースをエージェントから安全に呼び出すためのマネージド接続層で、AgentCore Identityはエージェントアプリケーション向けのアイデンティティ・クレデンシャル管理を担う。今回の更新により、Gatewayターゲットへの通信およびIdentityに関連する外部通信を、顧客のVPCを経由する経路で構成できる。
これまでAgentCoreからの外部通信はパブリック経路を前提とする構成が中心で、社内APIやPrivateLink経由でしか到達できない非公開エンドポイント、オンプレミス接続済みのサブネット内リソースを直接ツールとして組み込むには追加の仲介層が必要だった。VPCエグレス対応により、顧客が既に保有する閉域ネットワーク資産とエージェントの実行経路が直接つながる。
実装面では、Gatewayターゲット単位でVPC egressを構成するモデルが公式ドキュメントで示されている。サブネットやセキュリティグループの設定、既存VPCエンドポイントとの併用は利用者側の設計対象となる。
日本の開発現場では、金融・公共・医療など通信経路の説明責任が問われる領域でAgentCoreの採用可否が分かれていた。今回の対応は、インターネット経路を避ける要件を満たす構成余地を生む。一方で、VPC構成の設計負荷・コスト・運用監視は利用者側に残る点は変わらず、PoCでは到達性とレイテンシの実測が判断材料になる。