Amazon SageMaker Unified Studioは2026年4月24日、IAM Identity Center(IdC)ドメインを使用する組織向けにサーバーレスノートブックと組み込みAIデータエージェントのサポートを開始した。
これまでこれらの機能はIAMドメインのみで利用可能であり、エンタープライズ標準の認証基盤としてIdCを採用している組織は高性能なノートブック環境を利用できない状況が続いていた。今回の対応により、その格差が解消された。
サーバーレスノートブックの特徴は、データエンジニア・データアナリスト・データサイエンティストが1つのワークスペースでSQLクエリ・Pythonコード・大規模データ処理・MLワークロード・可視化を実行できる点にある。バックエンドにはAmazon Athena for Apache Sparkが採用されており、インタラクティブなSQLクエリからペタバイト規模のデータ処理まで自動的にスケールする。インフラのプロビジョニングや管理は不要で、利用者はデータ分析・開発作業に集中できる。
組み込みAIデータエージェントは、自然言語プロンプトからコードとSQL文を自動生成し、ユーザーのタスク遂行をガイドする機能を持つ。SQL・Python・自然言語を単一のインタラクティブワークスペース内で柔軟に組み合わせられるため、ワークロードに応じてツールを切り替える必要がなくなる。たとえばSQLでデータを探索し、Pythonで高度な分析やMLモデル構築を行い、自然言語プロンプトでコードを自動生成するという一連の作業が途切れなく実行できる。
なお、2025年11月にはSageMaker Data AgentがIAMドメイン向けに先行導入されており、今回はその機能がIdCドメインにも拡張された形となる。また同時期には、IdCドメイン向けのサーバーレスワークフロー(Apache Airflow)対応やマルチリージョンレプリケーション機能も追加されており、IdCドメインの機能整備が継続的に進んでいることが確認できる。
本機能はSageMaker Unified Studioがサポートする全AWSリージョンで即時利用可能であり、追加のインフラ構築は不要とされている。